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アフターコロナ時代は分離観が加速する?宇宙飛行士の教えてくれた球体観という考え方

緊急事態宣言の時期が終わり、少しずつ収縮へ向かうコロナウイルスですが、皆さんも感じているように世界に大きな爪痕を残していきました。

世間ではコロナ後の世界をアフターコロナなんて言われていますよね。

 

コロナウイルスは人が多く亡くなっただけではなく、100年に一度の経済危機と呼ばれたリーマンショック以上の経済的な打撃を世界に与えたと言われています。

 

日本もその例外ではなく、海外の方々を当てにした収益が途絶えたり、海外製品の輸入、輸出に影響が出ています。

 

そんな中、とある著名人の方が「コロナにより、世界は繋がっている事を理解した」と言っていました。

今回のコロナウイルスは、世界中に同じ危機が訪れ、他国の影響が自国にも大きく影響するという事を教えてくれた出来事にもなりました。

 

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今回は地球全体の繋がりにまつわる事を掘り下げていけたらと思います。

 

と我々

時代が進みインターネット、SNSYouTubeなど、便利なツールが増えることで、自分一人でも会社を運営したり、面白い体験をすることもできるようになりました。

 

「自分らしさ」という言葉が流行しているように、個人の思うような生き方ができる時代になったともいえるかもしれません。

 

そんな時代の中ですが、興味深い話があります。

 

宇宙飛行士の方々の体験談を聞いてみると、一人一人全員違う意見を語っています。

ただ、その話の中にとある共通点があるそうです。

 

アポロ9号の乗組員ラッセル・シュワイカートの体験談ですが、宇宙空間の作業中にカメラが故障して作業がストップしてしまいました。

予期しない静寂が訪れたシュワイカートがあたりを見回すとそこには青く光る地球が見えました。

 

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その瞬間、シュワイカートの胸の中に言葉以上の感覚が沸き起こり涙が止まらなくなったそうです。

「今、ここにいるのは“私”ではなく、すべての生きとし生ける者としての“我々”なんだ。

それも、今、この瞬間に眼下に広がる青い地球に生きる全ての生命、過去に活きた全ての生命、そして、これから生まれてくるであろう全ての生命、を含んだ“我々”なんだ」

シュワイカートの体験での“私”から“我々”という意識の変化は、今の時代だからこそ必要な感覚なのではと感じました。

 

離観が争いを生む

AI、ロボットが発達し自動化が進むと「自分一人で生きていける」という感覚が強くなるのではと予想されています。

現にコロナウイルスの影響でリモートワークを体験した人達は「日用品も食事も届けてもらえるので生きていくのに外に出る必要はない」と感じた人も多いそうです。

 

人と関わらずに暮らしていると「自分一人で生きていける」という感覚が強まっていき、「自己中心的思想」に囚われていくと心理学者は言っています。

事実、SNSなどを見ていると、心無い発言をする人が日に日に増えているのではないでしょうか?

 

この「他人の事は関係ない、自分さえよければよい」という自己中心的分離観になっていくと、自分にとって都合の悪い人を排除したり、わがままで人を傷つけるようになっていきます。

こんな人が世の中に増えてしまったら、より一層争いが生まれてしまいますよね。

 

自分の理想に向かって生きることは大切なことですが、「自分らしさ」を 勘違いして人を排除したり、人のことを想えなくなってくると怖いですね。

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文時代の生活

だからこそ、シュワイカートの体験の中にあった「私」ではなく「我々」なのだという感覚が必要なのではないかと思いました。

 

便利な道具がなかった時代をイメージしてみてください。

もし自分が機械などない縄文時代に生きていたとしたら。

「自分が畑を耕し農作物を作ること、魚を釣ること、動物の肉を狩りで得ること、綺麗な水の出所を探してくること、衣服を作ること、器を作ること」

それらの作業の基礎を教わり、コツを掴み、苦も無くできるようになるにはどれだけの時間がかかるでしょか?

全てを高いレベルで行うことは、とても難しい事だと想像できますよね。

また、同時にそれらを提供してくれる村という共同体に住んでいる、周りの人の存在がどれだけありがたいかを感じますよね。

 

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この「誰かがいるから生きられている」「今の自分になれたのは色んな人がいるから」という感覚、「皆で支えあって一つの町や村や国などの共同体を作れている」という感覚が強い人ほど、愛情深くて色んな人から慕われていると思います。

 

体観、一円観という捉え方

あの有名な「二宮金次郎」が「世の中のありとあらゆるものを、一つの円の中に入れて観て、相対的に把握する捉え方」を「一円観」と言いました。

その考え方を、さらに立体的に見て「球体観」として見る方々も増えてきています。

 

本当は誰かの事を思いやって分かり合うことができるし、本当は争いをなくすことができると一円観を説いた二宮金次郎は思っていました。

 

プラネテスというアニメで、地球で争いが起こっている中、ヒロインが宇宙から地球を見て「 ここからは国境なんて見えないのに、ただ地球があるだけなのに」とつぶやくシーンがあります。

宇宙飛行士の方々が見た世界観はまさに「全部で一つ」という球体観なのではないでしょうか?

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これからの時代、コロナウイルスの影響も相まって自動化や便利なツールの開発がより加速し、もっと楽な生活になるのではと予想されています。

 

人との接点が減り「人付き合いがめんどくさいな」と感じたり「あの人さえいなければもっと理想になるのに」という思想が出てきたら、もしかしたら危険信号かもしれません。

 

一円観、球体観についての深い考察はまた別の記事でやっていきます。