現実世界でも起きている時間逆行 ~映画TENETテネットの世界はホンモノか~
現実世界でも起きている時間逆行【科学】~映画TENETテネットの世界はホンモノ!?~
9/18公開のクリストファーノーラン作品『TENET テネット』
もうメチャクチャ楽しみですよね!!そんな映画のメインテーマである『時間逆行』
本記事では、時間逆行の仕組みについてまとめていきます!
(※映画TENETテネットのネタバレは含みません!)
もちろん、映画の中での話でしょーってみなさん思いますよね?
現実世界では、本当に時間は逆行しないんでしょうか・・・?
・・・実は、
現実世界でも時間逆行は観測されています。
では、一体なぜでしょう??
時間が一方向に流れているように感じる理由とは
まずは我々が体感している時間に関してひも解いていきます。
以前の記事で「時間は一方向に流れるものではない」と最近の科学で提唱されいることをご紹介しました。
ですが、ボク達はどうしても『過去→現在→未来』という流れで考えてしまいますよね。
どうしてその考えにとらわれてしまうのか??
時間の矢
物理において時間の流れる向きのことを言います。
実は物理学において時間が逆行することは実現することとして扱われます。
計算上、時間をマイナスで計算すればいいだけのシンプルな話です。
では、現実世界においてではどうでしょうか。
時間の方向がわかる物理現象としては、光や音など、波の拡散という現象があります。
たとえば今、「あーー」と叫んだとします。この声は部屋の中を広がっていきます。
けっして逆に縮まっていったりはしません。これも一つの「時間の矢」と言えます。
この現象を小さい小さいミクロに見ると、空気の分子の振動です。
「しゃべった人の喉の振動」から「聞いている人の耳の振動」へ伝わる現象
これを時間反転すると、
まず聞いている人の耳が振動し、次にそれに応じて空気が振動し、
その空気の振動がよりあつまって人の口に飛び込み、それが喉を振動させる、という現象が起こることになります。
もう1つ分かりやすい例として、熱力学での時間の矢を考えます。
「1リットルの0度の水と、1リットルの100度の湯を混ぜると50度になります。でも、その逆は起こらない」ということです。
あるいは「コーヒーに砂糖を入れて混ぜてしまったら、もう砂糖だけを取り出すことはできない」
熱力学ではこのような法則を「エントロピー増大の法則」と呼んだりします。
時間の矢は、このエントロピーが増大する方向に進むんです。
お湯や。砂糖の例があるように、この辺を感覚的にわかっているから、
ボク達はどうしても時間の流れは「過去→未来」と囚われてしまいます。
逆行世界への挑戦
時間の流れにどうしても囚われてしまいがちですが、それでも逆行できないか?と人類は挑戦し続けています。
最近の話で、2019年にロシアとアメリカ、スイスの合同研究チームがなんと
量子コンピュータで時間を逆行させることに成功したというんです!
「熱力学の法則(エントロピー増大の法則)」から外れた現象を、量子スケールで作り出し、
数分の1秒前という極わずかですが、過去の状態に戻すことに成功したそうです。
法則に則らない現象が起これば、時間の逆行は可能だという事になります。
しかし、そんな現象ほぼ起こりえない、結局計算上だろうということで大きくは取り上げられませんでした。
マックスウェルの悪魔
19世紀の物理学者であるマックスウェルは、同じくエントロピー増大の法則に従わないような存在があれば、という仮説を立てます。
もしそうなら、空気からエネルギーを取り出すことができると考えました。
空気を入れた箱を考えます。悪魔はその真ん中にあるしきりを操作しています。箱の左側から速度の速い空気分子が走ってくると、悪魔は扉を開けます。一方、箱の右側から速度の遅い空気分子が走ってくると、悪魔は扉を閉めます。これをずっと続けていると、箱の右には速い分子ばかりが、箱の左には遅い分子ばかりがたまります。速いということは温度が高いということなので、右の箱の方が温度が高くなります。燃料なしで空気の温度をあげ、車をガソリンなしで動かすことができます。
こちらも理論的には辻褄が合うのですが、ただそんな悪魔的な存在は現実にはないとされてしまいます・・・。
ですが、実際に時間逆行が現実的に観測されているんです・・・
ガンマ線バースト
宇宙最強とよばれ、100億年生きた太陽が一生かけて放出するエネルギーを1秒でだすという、とんでもない現象です。
観測することが難しい現象ですが、実は一日に数回発生しているのではとされています。
このガンマ線バーストのパルスの時間変動を見ると、まるで時間を逆行しているように見えることが分かっています。
もちろんどういう仕組みでそうなるのかは我々人類がまだ解き明かせていないのですが、
事実として、時間逆行はこうして観測されていました。
逆流する未来の記憶
時間逆行をしているが本人が気づかないという面白い説もあったりするのでご紹介します。
我々は時間が「過去から未来へ進む」と感じる理由の一つとして、
記憶が過去の方向だけを向いているから。つまり「何が起こったかを脳に蓄える」ことが、エントロピー増大する方向の現象と言えるからなんです。
では、どうして逆行している本人はそれに気付けないのか?
答えはシンプルで、
反転した時間のなかの「過去」(逆流前の「未来」)しか記憶できないから。
実際に起っている現象があって、解明できていない多くの謎があり、
計算上でも、もし法則に当てはまらないものがあれば逆行は辻褄が合い、
その存在も確実にないとは言えず、時間逆行の完全否定もできない。
ここから先は完全に持論ですが、
未来予知ができる人たちがいるじゃないですか?
極稀な確率でしか起こらない現象が存在すると仮定すると、
人類77億人以上いるわけですから、
そのうち数人に未来の記憶があっても確率的に不思議ではないですよね。
ただ、面白いのが、
その記憶(逆流した未来の記憶)を持っている彼らは、それに気づいていない・・・
なので、ぼくは未来予知ができる!っていう人はウソを言っていることになりますw
本人は気づかないので、周りの人が気づいてあげるしかないですよね。
「あ、それ未来だよ!って」
火星の記憶を持っている少年がいたりしますが、ババヴァンガとか有名な予言者も、
ボクらからする「未来のことを記憶として持っていた」のかもしれません。
並行世界の記憶とか、仮想現実とか色々と考えられなくもないですが、
「時間」というキーワードに絞って考えると、
「未来の記憶」ってなんかワクワクしますよね~
もっと言えばもしかするとボクたちもそんな記憶を持っているのかもしれません。
もちろん気付けないのでわかりませんがw
===
▼おすすめの時間系の映画はコチラ