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シュタインズ・ゲートで有名な研究機関CERNの装置は実は身近にもあった?

 

シュタインズ・ゲートという作品をご存じでしょうか?

2009年にアドベンチャーゲームとして発売され、発売当時「アドベンチャーゲームは5万本売れれば大ヒット」と言われる中で、40万本売り上げた異例のヒット作となりました。

2011年からアニメが放送開始され、オタク要素の強い作品にも関わらず、高い評価の作品となりました。

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タイムリープタイムパラドックスを扱ったSF作品で、過去を変えるために主人公が世界の謎に迫っていくのですが、作品の重要なキーワードとして「未来人ジョンタイター」や「研究機関のSERN(セルン)」という、現実でも騒がれている都市伝説的なネタが物語に絡められています。

 

今回はシュタインズ・ゲートの「SERN(セルン)」の元ネタとなった実在する機関「CERN(セルン)」について考察していきます。

 

CERNとはいったい何なのか?

シュタインズ・ゲートで主人公たちはジョンタイターの助言により、SERNの驚愕な実験の事実を知ります。

高エネルギーの量子衝突を用いた時空転移実験により人が死んでいる事実です。

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実は、このアニメの中での危険な実験が、元ネタとなった実在するCERNでも日々行われているというのが、都市伝説として語られています。

2009年トムハンクス主演映画の「天使と悪魔」の舞台にもなった事もあり、日本の都市伝説でも有名な部類かもしれませんね。

 

現実世界のCERNは、スイスのジュネーブ郊外、フランスと国境を跨く場所に建てられていて、世界最大規模の素粒子物理学の研究所となっています。

1954年にヨーロッパ12カ国が出資して設立され、現在は日本人研究者も多数在職しています。

 

CERNの地下には全周27kmの円形加速器があり、大型ハドロン衝突型加速器(通称LHC)を用いて、世界最先端の素粒子物理の実験を行っています。

このLHCによって、「神の粒子」ことヒッグス粒子の存在を発見するなど、物理学に飛躍的な進歩をもたらしてきました。

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光速度近くまで加速した陽子を互いに衝突させ高エネルギー状態を作り出す実験ですが、簡単に説明すると、宇宙の始まり、宇宙は何によって作られているのか?について研究している機関です。

素粒子物理学以外でも、今の生活には欠かすことができない「HTML」や「WWW」の発明をしています。

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CERNからなぜ都市伝説が生まれたのか

では、このような最先端の研究に大きく貢献しているCERNが、なぜ映画やアニメで怪しい研究所として描かれるようになったのか?

怪しいと言われるようになった理由がいくつかあります。

 

CERNのマークに潜む数字

CERNのマークをよく見てみてください。

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都市伝説でも頻繁に出てくる「666」という数字に見えると言われています。

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LHCの装置の形をかたどっているように見えますが、明らかに不自然です。

また、CERNのあるヨーロッパでは日本以上に「666」が不吉な数字と言われているのは周知の事実だと思います。

それにも関わらず誤解されるかもしれないマークにしているのは何か意図があるのでしょうか?

 

シヴァ神の像

CERNの中庭にはなぜか、スイスという国にあるにもかかわらずヒンドゥー教の神である「シヴァ神の像」があります。

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シヴァ神は破壊と創造の神とされ、世界が終末に近づいたときに、もう一度世界を作り直すため、破壊してゼロに戻してしまう神様と言われています。

CERNの加速装置を[シヴァの踊る姿]に重ねたインド政府より像が贈られたとされたいます。

 

ただ、いくら寄贈されたとしても、中庭にシヴァ神の像を置く必要があるのだろうかと思ってしまいます。

スイスは比較的多くの宗教が混在する国ではありますが、40%弱はキリスト教の国です。

これも、意図しているのかはわかりませんが誤解を招く可能性がある中で置いていると考えられるかと思います。

 

他にもブラックホール発生や、旅客機の9000kmワープなど、うわさがうわさを呼び、様々な憶測がなされるようになりました。

実験の安全性を科学者は訴え続けていますが、未知の実験故に多くの人が注目する研究機関となっています。

 

くの国で行われる量子実験

CERNLHCは間違いなく世界最先端の規模と技術ですが、実は様々な国で加速器研究所のプロジェクトは存在しています。

BNL ブルックヘブン国立研究所(アメリカ・ニューヨーク州

DESY ドイツ電子シンクロトロン研究所(ドイツ・ハンブルク

IHEP 中国科学院高能物理研究所(中国・北京)

などなど・・・

 

実は日本にも存在していて、つくば市筑波山のふもとにあるつくばキャンパスには日本を代表する高エネルギー物理の研究所KEKが存在しています。

周長 3km の 加速器です。

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こんな身近なところに存在していたんですね。

KEKは、施設見学ツアーもやっています。

噂では、KEK内の案内中に「ここで人が消えたんですよ」とガイドのおじさんが説明してくれたという証言があります。

気になる方はぜひ、見学ツアーに行ってみてください。

 

 

実はKEKのあるつくばは謎の多い町と呼ばれています。

そのあたりもまた別の記事で書いていきます。

CERNもそうですが、まだまだ考察できる事はたくさんあると思うので、次回はもっと深堀もしていきたいと思います。