ワンピースのマントラって何なんだ?ヨガのオームを深掘りしてみた。
最近だと『見聞色の覇気』とも呼ばれていて、主人公達も使えるようになってますよね。
マンガを読んでない人な為に解説すると、ワンピースという人気マンガで出てきたこの能力は、相手の次の行動が読めたり、極めていくと次に何が起こるかわかるレベルの技になってます。
武道の達人やスポーツ選手のインタビューなどでも「相手がそこにいる気がした」「次に蹴りを出すのが読めた」などと言う話があるように、マンガほどではないにせよ、現実世界でもその力を磨く事はできるのかもしれません。
日本語に訳すと真言となります。
古代インドでは祈りや呪術的に使われていました。
「マン」は考えること。
「トラ」は魔や呪縛から心身を護り解放すること。
つまり、考える事により、人が囚われている呪縛から身を守り、解放されるという意味があります。
言葉そのものにパワーがあるというわけではなく、意味を理解し正しく唱える事で効果を得れるという、一朝一夕で使いこなせるものではないもののようです。
実は今も使われている日本仏教のお経の一部にもマントラが使われていて、実は身近なものだったりします。
ヨガで使われる『オーム』というマントラ
オームは古代インドから伝わるマントラの1つです。
このオームという言葉、数あるマントラの中でも最も重要と言われていて、とても深い言葉になっています。
オームを正しく書くと『AUM』です。
全ての音の最初の音であるA(ア)。
最後の音であるM(ン)。
中間の音であるU(ウ)。
の組み合わせとなります。
AとUを続けて発音するとO(オー)と読めるので、オームという発音になってます。
それぞれの音にもちゃんと意味があります。
【 A 】全ての始まり 。誕生 。起きている状態 。
【 U 】中間 。夢を見る浅い眠り 。
【 M 】全ての終わり 。死 。深い眠り 。
始まり、中間、終わりの要素を含むこの言葉は、宇宙全体を表してるとも言われています。
音の不思議。様々な言葉と同じ音?
仏教の『南無(namo)』。
などの言葉が似ています。
音の振動が似ている事は、偶然なのでしょうか?
この振動に強い力があると、もしかしたら知っていた人達がいたかもしれないですよね。
宮崎駿先生が意味をわかって名付けたかどうかはわかりませんが、偶然にしては意味が深いなと感じます。
王蟲が実は人工生物だったというお話は以前書いた記事を参照ください。
また、ギリシャ文字のΩ(オメガ)は、電気抵抗を表すΩ(オーム)という呼び方が当てはめられてます。
Ωは、ギリシャ文字で最後の文字に当たる為、『物事の最後』を表しています。
なんだか不思議と繋がってる気がしますよね。
AUMが繋ぐ別の文化
スポーツや武道などでも言われてる『阿吽の呼吸』。
実は、この『アウン』は、サンスクリット語の『オーム』が語源なんです。
漢字の意味も同じで、阿は万有の始まり、吽は万有の帰着を表してます。
神社の狛犬は実はこの阿吽を表してるの知っていましたか?
この狛犬は古くを辿ると深い深い起源があるのですがそれはまたどこかで書きます。
サンスクリット語のオーム
→ヒンドゥー教や仏教
狛犬の阿吽
→神道
日本に入ってきた経緯は全く違う神道と仏教ですが、こんなところで繋がるのは偶然にしては出来すぎてる気がしますよね。
その辺りの歴史もどこかで深掘りしていこうと思います。