エンペラーウェザーって何?天皇の即位礼正殿の儀で有名になった三種の神器とは?
10月22日に行われた『即位礼正殿の儀』。
SNSの発達やインターネットの発達によって、「昭和が平成」になった時よりも「平成が令和」になる時の方が、話題に上がりやすかったのではないでしょうか?
今回の即位礼正殿の儀は、昨今のテクノロジーの高速化を感じる出来事の一つでした。
話題のエンペラーウェザーとは?
SNSで話題になったエンペラーウェザー。
あまり聞き慣れない言葉ですよね?
10月22日、東京は午前中雨でした。
結構強めの雨だったので、儀式の進行にも少し影響が出ました。
しかし、「即位礼正殿の儀」が行われる13時に近づくにつれて、雨が止み雲間から光が差し込んできたのです。
それを見た人達は「明治天皇の時も同じように晴れてエンペラーウェザーと呼ばれた」という話を取り上げて、エンペラーウェザーというパワーワードがバズった形となりました。
天皇は教科書にもありますが、昔から伝わる古事記によると神様の家系とされています。
日本を作ったと言われる、イザナギとイザナミ、太陽の神である天照大神(アマテラスオオミカミ)から派生した家系図を見たことある人は多いのではないでしょうか?
そんな太陽の神である天照大神のパワーによって、今回のエンペラーウェザーもあったのではないか?という話にもなっています。
以前天気の子の記事も書きましたが、雨が儀式中に止んだということもあり、トレンド入りするワードは日本神話に溢れました。
天気の子の記事は以下です。
神話になぞらえた天叢雲剣と虹渡り
今回の即位礼正殿の儀が行われた際に、日本神話になぞらえたように話題に上がったポイントが3つありました。
①天叢雲剣の力で午前は雨が降った
②天照大神の力で晴れた
③虹がかかったのは、イザナギとイザナミが下界に来る時の架け橋で虹を使ったという話と繋がる
SNSを中心に、様々な神話についての情報が飛び交いました。
その流れに乗った若者は日本神話に詳しくなった人も多いかもしれませんね。
もしここまでSNSなどの発展がなければ、天皇家の事も、神道の事も、三種の神器の事もあまり知らずに一生を終える人も沢山いたと思います。
日本人は自分の母国の神話も知らないと、海外留学した方はよく言われるみたいですので、良いきっかけだったかもしれませんね。
という事で、今回は話題に沢山上がった三種の神器の事を中心に、少し深掘りしてみようと思います。
三種の神器ってどんなもの?
日本の皇室に代々伝わる三種の神器。
・八咫鏡(やたのかがみ)
以上の3つが三種の神器です。
一つ一つ簡単に解説していきます。
八咫鏡(やたのかがみ)
鏡が神社の中に祀られているのも、お正月の鏡餅もこの神器が由来となっています。
八咫鏡は天照大神が天の岩戸という洞窟に隠れてしまう事件が発端で作成されました。
天の岩戸に隠れてしまった天照大神。
世界は闇に包まれてしまいました。
周りの神々は鏡を作り、天照大神よりも素晴らしい神が現れたと踊り狂います。
その際に外の様子が気になり、少し顔を出した天照大神を鏡に写しました。
この神は誰だ?よく顔を見ようと、気になって出てきた天照大神は、岩戸から引っ張り出されて世界に光が戻ったという話です。
鏡は神の依り代と言われ、天照大神が宿るとされています。
レプリカは皇居に、本体は伊勢神宮に祀られています。
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
八尺瓊勾玉も、天の岩戸で作られました。
天照大神を映す鏡を榊の木に用意する際の装飾品として作成されたと言われます。
あの勾玉の形、何を表しているのが不思議ですよね?
勾玉の形は、見えている部分だけでなく見えない部分があって、本当はもう一つの同じ形と合わさり球体を表しています。
陰陽の太極図がまさにその形ですね。
白い陽の部分だけでなく、黒い影の部分も形にしないだけで存在しているので、球体の「タマ」と表現しているとすると名前にも納得いきますよね。
八尺瓊勾玉はレプリカは作られておらず、その本体は皇居に収められています。
草薙の剣(くさなぎのつるぎ)=天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
雨を降らすツルギと言われる天叢雲剣。
別名草薙の剣と呼ばれています。
ヤマタノオロチを退治した時にその尻尾から出てきたのが聖剣草薙の剣です。
レプリカは皇居に、本体は愛知県の熱田神宮に収められています。
三種の神器がイスラエルにもある?
実は、三種の神器は日本だけでなくイスラエルにもあるという事を知ってましたか?
古代イスラエルの三種の神器は、『旧約聖書』に描かれるモーセが絶対神ヤハウェから授かったものです。
・十戒石板
・マナの壺
・アロンの杖
これら3つの神器は、聖櫃(アーク)と呼ばれる箱に最終的に入れられていたという伝説があります。
実は、このイスラエルの三種の神器と日本の三種の神器を繋げるヒントが沢山散りばめられているとも言われています。
京都北部に籠神社(このじんじゃ)という神社があります。
籠神社の絵馬には、なぜかイスラエルの国旗にもある六芒星が描かれています。
※元伊勢と書いてある理由は、伊勢神宮に行く手前に天照大神がいた神社だと言われてるからです。
そして、籠神社の奥宮の真名井神社(まないじんじゃ)から出土した古い石碑には、今は変えられてしまいましたが六芒星が刻まれていました
また、真名井神社では、宮司(ぐうじ)が新しく襲名する際に、黄金でできた「真名之壺(まなのつぼ)」を神殿から出してきて、襲名の杯に金粉を削って入れて飲むと言う儀式があったと言われています。
籠神社(このじんじゃ)にある真名之壺(まなのつぼ)とイスラエルの三種の神器のマナの壺。
これらの一致は偶然なのでしょうか?
また、籠神社の「籠(カゴ)」という時に注目してみましょう。
籠の目をよく見てみると、六芒星が見えてくるのがわかると思います。
竹で編んだ籠の網の目状のものを日本ではかご目といいます。
そういえば、かごめかごめに出てくる、亀の甲羅も六角形で六芒星を描けますよね。
そして、鶴の頭って赤くなっていて、白い身体なので日本の国旗みたいに見えますよね。
かごめかごめの歌詞を思い出してみてください。
かごめかごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀がすべった
鶴と亀がすべった。
すべったというのを「統べる」、つまり統合すると考えると、もしかしたら、日本とヘブライを合わせてみる事で何かが見えてくるというメッセージにも思えてきますよね。
日本語を読み解くと見えてくるヒント
壷という漢字は「こ」と読むこともできます。
籠神社(このじんじゃ)の「こ」は、ツボの壷(こ)とも繋がるかもしれないですよね。
つまり、籠神社(このじんじゃ)は壷の神社(このじんじゃ)とも読めますよね。
そして、ユダヤの伝説によると、失われたユダヤ10支族のうちの1つである「ガド族」が壺を伝承していたとの逸話が残っています。
このガド族の血を引くもののことを、ヘブライ語で「ミガド」と呼んでいたそうです。
日本人は天皇のことを、「ミカド」とも呼びますよね。
京都で7月に行われる祇園祭(ぎおんまつり)
に対して、ユダヤの聖地であるエルサレムにあるシオンで行われるシオン祭りも7月で一致しています。
言葉にも、歌にも、土地にも、様々な形で散りばめられている不思議な一致が、日本だけでなく世界と照らし合わせると見えてきます。
この不思議な古代日本と古代ヘブライの一致についても、いつかもっと深掘りできたらと考えています。
天皇家を知る事で、実は見えてくる事実がたくさんあります。